脳筋ぱそこんおゆうぎ!

虫おたくがぱそこんであそぶにっきだよ!

デスクワーク一年目の反省文

 昨年4月に人生初のデスクワークに転職してから、ちょうど丸一年経った。

 健康面で何かと失敗が多い一年だったので、その反省をここに垂れ流しておく。

 

 わずか1年で大学から除籍された19歳の春から去年の春に至るまでの約十年間、私は様々な仕事を転々としてきたのだが、ハタチ前後にバイトしていたコンビニを除けば、農業用ハウス工事の現場作業員や環境調査員などの肉体労働がほとんどだった。いずれもアルバイトか個人事業主で、会社員の経験は一切無かった。

 

 農業用ハウスの工事現場で働いていた頃は、煤にまみれて太陽の下で汗を流す毎日。給料を貰いながら筋トレしているようなもので、わざわざ高い金を払ってジムなんか行かなくたってピットブルのような筋肉バキバキボディを維持できていた。

 5年ほど前に環境調査員になってからは肉体的負荷がずいぶんと減り、大幅な収入増で気軽に外食に行けるようになったこともあって、急激に太ってしまった。それでも山や海で毎日肉体を動かしていた分、そこらのデスクワーカーよりは健康だったんじゃないかと思う。

 

 そんな暮らしに転機が訪れたのは2022年の冬だ。ボルダリング中にうっかり転落してしまい、マットの中で右足首を思いっきり捻挫してしまったのだ。靭帯が伸びて足首が不安定になり、しばらく山を歩けなくなってしまった。

 幸いなことに当初の予想よりは早く回復し、一ヶ月半後には現場に復帰できたのだが、この期間は完全に無収入!

 零細個人事業主の身ゆえ、傷病保険の類も使えなかった。

 

 身体を壊せば終わりというリスクなんざ承知の上で一生現場仕事で食っていくつもりだったのだが、実際にケガをして長期間の無収入を経験したことで、恥ずかしながら弱気になってしまった。

 

 「ここらが潮時かな、正社員のデスクワークに転職しようか...」

 

 2023年に入ってすぐに転職活動を始めた。この時点で28歳半。もう三十路目前だというのにそれまでマトモな就活を一度もしたことがなく、面接の常識なんて何も知らなかったのだが、幸運にも短期間で内定を頂き、その年の4月から正社員のプログラマーとして働くことになった。東京の会社なので、沖縄在住の私は必然的に常時リモートワークとなった。

 

 「これはプライベートできちんと運動しないとヤバいぞ...」と入社当初は危機感を抱き、朝のランニングを頑張っていたのだが、梅雨にいったん中止してから一気にランニング習慣が崩れてしまった。

 梅雨が明けてもランニングをサボり続けた。たまにやる気が出て走る日もあったが、間が空くと当然ながら筋肉痛がひどく、痛みが引くのを待っているうちにサボり癖が再発することの繰り返し...。

 

 2020年頃までの体重が60kgで、その後一気に太って現職に就いた2023年4月時点では72〜75kg前後。

 それがなんと、12月頃には79.8kgまで増えてしまった!

 鏡に映る自分の顔はアンパンマンのように真ん丸で、痩せていた頃の写真と比べると、もはや同一人物には見えない...。

 

2018年、痩せていた頃の私

 

2023年、激太りしてピザになった私の共食いシーン

 

 また、日光を浴びる時間が激減したことが原因なのか、なんとなく精神的に不調な日が増えていた。何か具体的に嫌なことがあったわけでもないのに気分が沈み、趣味の開発や昆虫採集に取り組む気力が湧いてこない日が多くなってしまった。

 

 年が明けて2024年。正月休みが終わる頃、私はこんな作戦を思いついた。

 「いきなりランニングしたって続かない、まずは散歩から始めよう!」

 

 この作戦は大当たりだった。早起きして近所の山道や沢をのんびり歩くのは実に気持ちよく、年明けから3月末現在まで無理なく続けることができた。

 

おさんぽルートの沢

 

おさんぽルートから海を見下ろす

 

 一時は80kg寸前まで増えていた体重が久々に75kgを切った時は、思わず体重計の上で喜びの声を上げてしまった。

 日光を浴びる時間が増えたおかげなのかは分からないが、気分が沈む日も減ってきた。

 このまま散歩を継続していけば、少しずつ元の身体に戻れるかもしれない。まだまだ先は長いが、ようやく希望が見えてきた。

 

  以上、長々と話してきたが、デスクワーク一年目の反省をまとめるとこんな感じだ。

  • プライベートで運動しないとマジで一気に太る
  • 急にハードな運動をすると続かない
  • 低負荷な運動でも続けていれば痩せてくる
  • 引きこもりの才能に欠ける凡人は、外で肉体を動かさないと心がちょっと病む

 いやまあ、こうして並べてみると当たり前のことばかりなのだが、長年肉体労働に従事していた私にとっては新鮮な失敗と反省なのだ。

 

 明日からはデスクワーク二年目が始まる。この調子で無理なく運動を続けて、心身ともに元気に長く働きたいと思う。